古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

2008-01-01から1年間の記事一覧

仕事納め

2008年もあとわずか。今日の午前中は銀座へ行ってデパート展の搬入・陳列の手伝い。昔は重い本を夕方までかけて一人で陳列してましたが、徐々に軽量化していき(笑)、最近は「本」は全く持ち込まず、版画類や工芸品のみ。ま、売れるものがそういうものへ段…

パターチャーラー

先週の土曜日から仕事は休みにさせてもらいましたが、あまり自分の自由になる時間はありませんねぇ…。今日は大掃除というか、部屋の整理を午後からする。先日、本棚二つ買いまして、明日発送されてくるため、古い本棚を移動し、場所を空けておかなければなら…

姫路へ

昨晩社長から連絡がありまして、急遽、今日は姫路の方のお寺さんの蔵書を拝見しに伺うことになりました。先日は静岡の買取りのことを書きましたが、少しは反響あったのかな(!?)と思ってみたり…(笑)。全国伺いますので、ご連絡お待ちしてます〜。 今回は、…

信仰と学問

こちらの本では、歴史上のゴータマ・ブッダが何を語ったか、『スッタニパータ』の文献批判を通して、明らかにしております。具体的には、SN最古層の第4章・5章と、それ以降の成立とされる1〜3章の古層部分を比較して、両者にどのような関係があるのか、そ…

スッタニパータ―書物誕生

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インドが私を呼んでいる

今日は洋書会の歳末特別市会とその後に忘年会でして、さっき帰宅したところです。今回は、特にコレといった収穫はなし。ウルドゥー・古典ヒンディー語辞典、モニエル・サンスクリット、臨川版・梵英(アプテ)、蔵英(ダス)辞典、ラテン語など印欧語を中心…

カトリック聖者伝に変身したブッダ伝

先日、こちらのasin:4122018900を偶然入手しまして、ちょっと読んだだけでも面白かったので、大乗涅槃経についてのレポートにとりかかるはずが、ついついひき込まれてしまう(笑)。仏典の中の説話が、例えば中世日本文学に出てきても別に驚きはしませんが、…

ドイツ語とか

ここ2、3日赤ちゃんがひきつけを起こしてるみたいで、夜になると激しく泣くようになりまして、今日もチベット語の授業を終えて帰宅すると、ちょっと尋常じゃない泣き方をしてる。ちょっと不安になって、11時過ぎに救急病院へ行く。やはり、ひきつけのよう…

梵文法華経写本集成

お正月に参加します即売展の目録、ならびにそのHPが今日完成したようです。うちのお店のHPはこちら。目録は紙媒体じゃなきゃ…という方にはお送りいたしますので、店のメールアドレスの方へ御一報くだされば幸いです。今回は、仏書が入荷しましたので、それが…

何かと忙しいこの頃

一週間ほど間が空いてしまいました。その間、世間は裁判員制度など、いろいろ話題があったようですが、私の方はチベット語やらレポートやら赤ん坊やら古本の整理やら・・・と何かと忙しく寝不足な今日この頃です(笑)。赤ちゃんは夜なかなか寝てくれません(笑…

子どもが生まれて

22日土曜日の早朝1時頃から陣痛が始まり、病院へはその日の14時頃向う。結局、陣痛が始まってから38時間半後の昨日午前9時半に無事生まれました。初産ということで、かなり時間がかかってしまった感じ。私の方はずっと腰をさすって励ますくらいしか出来ませ…

チベット仏教説話と進化論

今週は古典会の大市があったため、古書会館の洋書会はお休み。そのため、神保町へは行かず店にずっとおりました。勉強の方は、相変わらずレポートとチベット語で手一杯。通勤電車の中で本を読んで、構想を練り、帰宅してからレポートを書くということの繰り…

仏教書の追加など

今日は、先日から何度も言ってきました仏教書の新入荷品を中心にアップする。まずは辞典類だろう(!?)という感じで、いくつかピックアップしてみる。 中には、縮刷版じゃないチャンドラ・ダスのチベット語辞典(臨川書店刊,1902年版の復刻)も。ダスのイン…

東方聖典叢書

即売展・目録も終わり、徐々に仏教書の山に取り掛かる。と、そんな折、昨日の洋書会には東方聖典叢書(Sacred Books of the East)の50冊セットが出てました。あのマックス・ミューラーが編纂・刊行したというこの名著は、オリジナルは19世紀末に出たもので…

いろいろとありますが…

まずは、昨日は院の中間発表会でしたが、今回は欠席してしまいました。仕事がょっと忙しかったというのもあるんですが、それ以外にもいろいろありまして…。来春の頃には、私の方も見通しといいますか、カタチになっているといいのですが…。その仕事の方です…

涅槃大学 印度哲学科

「涅槃大学 印度哲学科」といえば、坂口安吾の「勉強記」という、彼自身の経験をもとに書かれた小説の主人公・栗栖按吉が通う大学のこと。当時(昭和一ケタ)の学生が、サンスクリット、パーリ語、あるいはチベット語の習得にいかに苦労したかを窺い知ること…

チベット関連

チベット語の勉強ですが、ちょっと前から、昨年読んでました『王統明示鏡』の続きを少しずつ、本当に少しずつ(笑)読んでます。いまだに馬の王・パラハのお話です…。調べるのに時間かかってますが、自分で調べていく過程で文法は身につくのだろうと思いつつ…

荷物が到着

先日の静岡の買取の件ですが、昨日荷物が到着いたしまして、無事!?倉庫に収納されました。ダンボールにして、な、なんと170箱!だいぶ増えてしまいました。それでも、大正蔵はお客様のお手元に残してきたので、それがあったら、200は超えてたでしょう…。恐…

静岡行

先日書きましたとおり、今日は朝から静岡県に仏教書の買取に行って参りました。車で来ていた社長と駅で合流し、駅から程近いお寺さんへ。初めにざっと見させていただいてから、大蔵経や全集類の巻数をチェックする。先日も書きましたが、総巻数が多い各種大…

身辺雑記

引越しの後片づけもほとんど終わり、ようやく落ち着いてきた感じです。しかし、引越しを機に日常雑貨、キッチンまわりなどいろいろと新しくしたりして、何かと出費がかさむのは痛いところ(笑)。ただ、その反面、来月後半、子供が生まれる予定ですが、そっ…

商談

先日、静岡県のあるお寺さんから蔵書の処分のお問い合わせをいただきまして、今週社長が拝見しに行ってきたそうです。かなりの量だそうで、来週の月曜日に私も手伝いに行って、最終的にお見積もりをさせていただくことになりました。例えば、大蔵経だけでも…

仏典とインドの古典を読む会

そして、10月20日(月)、11月17日(月)、12月15日(月)の全3回(いずれも午後6時〜8時)に東大の仏教青年会で「仏典とインドの古典を読む会」が開催されるようです。今年は、東京外大の水野先生による『獅子座三十二話』。『獅子座三十二話』といえば…

復刊情報

昼休み中にささっと(笑)。まずは復刊情報ですが、前から読んでみたいと思っていた、あの『破天』、やっと復刊なりましたね。 一応今日が発売日となってますが、昨日神田の三省堂にはもう並んでいたようです。今日知人の方に教えていただく。 破天 (光文社…

オンデマンド版ジャータカ全集

ネットを見てましたら、あのジャータカ全集がオンデマンド版として復刊されるとのこと。新しいのは、函付きではなく軽装版で、そのイメージも元版とは大分違いますね。全巻セットで54,075円也。長らく絶版で古書価で20万近くしてましたからね…。そういえば、…

岩波 「書物誕生」シリーズ

来月から岩波書店の「書物誕生」シリーズが刊行されるようです。 本シリーズでは,学問の最前線で活躍する30人が東西の代表的古典をとりあげ,古典の持つ歴史的な深みと広がり,そしていまなお更新される〈読み〉のおもしろさを伝えます.最良の案内人ととも…

偽経

先日、知人の方に面白いよと薦められ、私も入手して読んでみました。 ジャン・ナティエ著 「『般若心経』は中国偽経か?」 工藤順之 吹田隆道訳 三康文化研究所年報 第37号(2006年)所収 もとは、下記の英語版のようです。 Jan Nattier, "The Heart Sutra: A…

引越

今日は引越。それなのに、よりによって昨晩は38度超の発熱。本だけ自分で梱包すると言ってしまったのが恨めしくなる(笑)。解熱剤を服用して薬が効きだすまで仮眠したため、終わったのは夜中の2時。私が持っている本の量なんてたかがしれてますし、それに前…