古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

忙しい…

珍しく!?忙しい一週間です。年末の洋書会の歳末特選市の目録を作ってるからなんですが、〆切は来週の火曜です。前の火曜に目録原稿をお預かりして、一週間で仕上げなければならないということで、時間に追われているというわけなんです。今日は一日店でその…

ペルシア宗教の東伝

先日来、こちらを読んでました。NHKでドラマ化もしてるようですが、私は初めて読みました。まだ、上巻を読み終えたばかりですが、面白いんで一気に読んでしまいました。飛鳥時代の日本に、ペルシアからの渡来人が来ていて、酒船石や益田岩船といった石造物は…

ラムリム

チベット関係の講演が続くとのコメントをいただきましたが、以前から読んでみたいと思っていたものに、「ラムリム」があります。実は、今回知人からこちらの本をお借りしました。 念のために記しますと、ラムリムとは、仏教とはまったく縁もゆかりもない普通…

絵本

最近は、子どものために本屋の絵本コーナーに行くことが日常的になっておりますが、先日こちらの本を見つけました。阿弥陀経の絵本だとか。コール マイネーム 大丈夫、そばにいるよ作者: 葉祥明,浄土宗出版社/メーカー: 角川学芸出版発売日: 2009/09/25メデ…

チベット・タンカ

先日東京古典会(参照)の大市が開催されました。最低入札価格が10万円からで、中には何百万から何千万にまでなる高額品ばかりが並ぶという一大イベント。私などには敷居が高すぎるところで、社長が出かけておりました。そんな中、どういう事情で出たのかは…

仏耶一元、両部耶蘇

今日は佛大の中間発表会でしたが、事情があって行けませんでした。次回は行かないとな…と思いつつ、その頃には私ももう一度発表できるくらいにしておきたいものです。 ところで、先日買ったこちらの本、かなり面白かったです。特に藤無染とゴルドン夫人の箇…

北緯35度

現在取り掛かっている最後のレポートは中央アジア仏教写本についてです。大英図書館に保管されているスタイン・コレクションについてと、大乗涅槃経の梵語写本断簡について。最近そのテキストを読み返す傍ら、色々と濫読しておりました。 まずは、ブッダは西…

お譲りします(笑)

そういえば、先日自宅の本を整理していましたら、使わなくなりましたチャンドラ・ダスの蔵英辞典が出てきました。インド版なんで、ぶ厚くて嵩張ります。 こういう厚さです(笑)。サイズはB6で小さいんですが、厚すぎです。 臨川書店の同じコンパクト版と比…

折口信夫・死者の書

以前この本を読んで興味を持ち、知人の薦めもあって、最近折口信夫の『死者の書』(asin:4122034426)を読んでみました。同書は、日本の土着信仰の上に仏教という新しい知が入ってきて、その新しい知が古代的思考と如何に連続性を持って受容されていったのか…