古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

中央アジアの仏教写本

先日、出たばかりのこちらの本を買いました。旧版である『アジア仏教史』が刊行されてから35年、その間に最も進展があった分野の一つとして、この巻で取り上げられている中央アジア仏教写本があるのではないでしょうか。1996年に大英博物館で発表された、紀…

出張

先週は埼玉・狭山市へ、昨日は群馬・高崎市へ出張しまして、本の買取をさせていただきました。先週は、主に洋書の社会学関係、昨日のはインド哲学の梵語と和書でした。インド関係の方は、本を大切に扱っていらした方の蔵書で、どれも綺麗な状態でした。プー…

お薦め本

今回は、お薦めの本をご紹介。といっても、日本語の新刊などではなく、梵語の本なんですが…^^; Gajin,Nagao : Madhyāntavibhāga-bhāṣya, A Buddhist Philosophical Treatise edited for the First Time from a Sanskrit Manuscript. Tokyo, Suzuki Research …

場所と産霊

今日の朝日の書評欄(参照)で取り上げられてました下記の本。場所と産霊 近代日本思想史作者: 安藤礼二出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/07/29メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 27回この商品を含むブログ (16件) を見る近代日本の哲学のオリジナル…

ついに!

以前、こちらでも取り上げた(参照)こちらの本の改訂版が発売されました。元版の方は、本名を伏せて二畳庵主人著となっていたのが、新版では本名も併記されてます。覆面を脱いだというわけですね^^;漢文法基礎 本当にわかる漢文入門 (講談社学術文庫)作者: …

唯識仏教辞典

先日、新刊書店に立ち寄って発見しました。唯識 仏教辞典作者: 横山紘一出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2010/10メディア: 単行本 クリック: 28回この商品を含むブログ (2件) を見る 出版社のページはこちら。 特徴としては、難解とされる『婆沙論』『倶舎論…

現代語訳のこととか

最近、こちらを読んでました。読むというよりは、必要な箇所を和訳するという作業だったのですが。同書の和訳というのは、宇井先生のものが一応あります。「一応」というのは、それなりのワケがありまして、つまり、漢訳の仏教用語がそのまま使用され、普通…