古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

2020-01-01から1年間の記事一覧

サンスクリット・トレーニング

平岡先生のサンスクリット・トレーニングですが、版元の世界聖典刊行協会が解散になって、とりわけ1巻目が絶版となり、入手できなくなっていましたが、このたび山喜房さんから新装版として復刊されてます。 しっかり基礎から学ぶサンスクリット 上巻 作者:平…

50歳からの博士号取得!

たまたまtwitter経由で知ったんですが、こういうのもあるんですね~! www.gllc.or.jp 50歳以上というのが珍しい。 やる気出てきました!

在野研究者の悲劇

来年度から、院に復帰する予定ですが、今現在の身分はどこにも所属してない在野研究者です。本を買うのも、学会に行くのも全部自腹です(笑)。 私が読んでいるテキストの写本はドイツのハンブルク大学に24種類保存されてることが分かってます。ネット上で公…

写本の系統

5月の連休以来ですね(^^; その間に、こちらの本を購入して読みました。薄い本ですが、結構高かった…(^^; Textual Criticism and Editorial Technique (Teubner Studienbuecher Philologie) 作者:WestProf. Dr., Martin L. 発売日: 1973/01/01 メディア: ペー…

satva or sattva ?

GWは、仕事に行く以外は基本的に部屋に籠って勉強です(^^) 連休中、twitterで知ったこちらの船山先生の論文を読みました。 それと関連するこちらの論文も。 zenodo.org 一般的にネパール系の写本ではsattvaやtattvaなどをsatva, tatvaと表記しているようです…

外出自粛!

緊急事態宣言が出され、異常な事態になっております。いろいろと心配なことが増えますが、こういうときは、今までサボっていた勉強をするにかぎるということで、自室にこもって作業する時間が増えました。 現在、各写本の異同をすべて見た上でのクリティカル…

声の文化と文字の文化

こちらに所収されている「大乗仏教の成立」では、下田先生が大乗経典の起源について書かれてます。 世界哲学史2 (ちくま新書) 発売日: 2020/02/06 メディア: 新書 大乗仏教の起源については、いまだ定説がなく、学会でも議論が盛り上がってます。これまでの…

再出発~再入学へ

私が所属していた大学院の規定では、単位取得満期退学後3年以内に博論を提出できない場合は、(課程の4年目に)再入学できることになってます*1。私は来年度がその満退後の3年目になり、博論を提出するか、改めて再来年度に再入学を目指すか、という選択をす…

2月の読書

世界哲学史シリーズ、楽しみにしています。2巻目まで読みました。 www.chikumashobo.co.jp 1巻目。個人的には、やはり『ミリンダ王の問い』ですね。ギリシア王メナンドロスと仏教僧ナーガセーナ長老の問答。現存しているのは仏教経典としてのテキストで、そ…

研究の進展⁉

私が読んでいた貝葉写本ですが、途中から別の経典に入れ替わっていて、それが何の経典か分からず、考えながら、ずっと調べていました。大乗経典だというのは分かるんで、何だろうと思って…。 画像の一番上一行目からですが、evam mayā śrutam ekasmin samaye…