古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

書籍・雑誌

華麗なるインド系文字

私は行けなかったのですが、21日にもじもじカフェ第32回「インド系文字、その華麗なる系譜」というのがあったそうです(参照)。 東南アジアや南アジアを訪れると,漢字やラテンアルファベットと異なる多様な文字の数々に圧倒されます。デーヴァナーガリー文…

迷う…

今日は仕事が終わった後、疲れていたのですが、書店へ。買いたい本があったのですが、行ってみるといろいろと欲しい本が出てきてしまい迷ってしまった…。 こちらの本は早くも並んでいました。買わなければ…。大乗仏教の実践 (シリーズ大乗仏教)作者: 高崎直…

仏教、本当の教え

こちらを購入し、読んでおります。梵漢和対照・現代語訳の法華経、維摩経を出された植木氏による新作本。仏教、本当の教え - インド、中国、日本の理解と誤解 (中公新書)作者: 植木雅俊出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2011/10/22メディア: 新書購入: …

新刊情報

佛大・並川先生の新刊がもうすぐ出るようです。出版社の案内はこちら。インド仏教教団 正量部の研究作者: 並川孝儀出版社/メーカー: 大蔵出版発売日: 2011/11メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (1件) を見る 未知なるインドの仏教教団・正…

ソクラテス・イエス・ブッダ

ご無沙汰です。相変らず、勉強はあまりできてない状況ですが、今年も残すところあと2ヶ月ほどになってしまいました。10月が終わると、もうあっという間という感じです。 更新が遅れてる間にあったニュースとしては、深浦正文の『唯識学研究』上・下2冊復刊…

東洋の合理思想

先日、こちらを古本で見つけました。綺麗な状態だったのですが、そうした状態のは結構珍しいと思います。 この本の著者は、仏教学者・末木文美士先生の父にして、我が国ヴィトゲンシュタイン研究の第一世代?であられる末木剛博氏。そうした西洋哲学畑(論理…

釈尊生誕地に巡礼した人びと

こちらが出たようです。河口慧海への旅 釈迦生誕地に巡礼した人びと作者: 高山龍三出版社/メーカー: 勉誠出版発売日: 2011/09/16メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (1件) を見る 河口慧海の生涯を丹念にたどり、その業績と後世に及ぼした…

日本で最も古く、もっとも成功したインド料理店

こちらが出るようです。銀座ナイルレストラン物語 日本で最も古く、最も成功したインド料理店 (P-Vine Books)作者: 水野仁輔,G・M・ナイル語り出版社/メーカー: ブルース・インターアクションズ発売日: 2011/09/23メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を…

十住毘婆沙論

すこし先の話ですが、こちらが出るようです。 龍樹の仏教: 十住毘婆沙論 (ちくま学芸文庫)作者: 細川巌出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2011/10/06メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 21回この商品を含むブログ (3件) を見る 十住毘婆沙論といえば、以前レ…

英語で読むインド仏教史

最近出た平川彰先生のインド仏教史 上〈新版〉はどうも単に新装版のようで、内容的には変わらないみたいですね。というわけで、買ってませんが、先日同じ本の英語版を入手する機会がありました。モチラル社から出てるもので、原著の上巻部分(龍樹以前まで)…

梵漢和対照・現代語訳 維摩経

梵漢和対照・現代語訳 維摩経作者: 植木雅俊出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/08/27メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (1件) を見る 維摩経は,人間生活におけるとらわれを捨て,世俗の生活(在家)のなかに仏教の理想を…

仏教漢語50話

こちらが発売されたようです。仏教漢語50話 (岩波新書)作者: 興膳宏出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/08/20メディア: 新書 クリック: 14回この商品を含むブログ (6件) を見る 仏教が中国に伝わったのは、西暦1世紀の後半。それは中国人にとって、宗教…

新版インド仏教史

今月末に、平川彰『インド仏教史』の新版が出るそうです。インド仏教史 上〈新版〉作者: 平川彰出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2011/08/31メディア: 単行本 クリック: 13回この商品を含むブログ (2件) を見る春秋社の案内を見ますと、新版は旧版よりページ…

葬式仏教の誕生

こちら、今日発売のようですが、私の周りの書店にはまだ並んでおりませぬ。葬式仏教の誕生?中世の仏教革命 (平凡社新書600)作者: 松尾剛次出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2011/08/11メディア: 新書購入: 3人 クリック: 23回この商品を含むブログ (8件) を見…

教科書の中の宗教

買いました。公正・中立であるはずの教科書の中で、知らず知らずのうちに、宗教間に優劣をつけて記述がなされていたり、何らかのバイアスがかかった記述があるという問題。それはなにも異なる宗教間だけではなく、例えば、日本は大乗仏教の国であるためか、…

「神道」の虚像と実像

「ふしぎなキリスト教」で沸騰中の講談社現代新書ですが、新たにこちらが発売されたようです。「神道」の虚像と実像 (講談社現代新書)作者: 井上寛司出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/06/17メディア: 新書購入: 1人 クリック: 39回この商品を含むブログ …

シリーズ 大乗仏教

な、なんと春秋社から『シリーズ 大乗仏教』全10巻が刊行されるそうです! 大乗仏教とは何か (シリーズ大乗仏教)作者: 高崎直道,桂紹隆,下田正弘,末木文美士,斎藤明出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2011/06/24メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 75回この…

唯識 さとりの智慧

こちらはもう出てるんでしょうか?平成21年4月〜22年3月開催の「興福寺仏教文化講座」の書籍化だそうです。買う予定。唯識 さとりの智慧―『仏地経』を読む (新・興福寺仏教文化講座)作者: 長谷川岳史出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2011/05メディア: 単行本…

ふしぎなキリスト教

橋爪・大澤両氏の対談とくれば、買わねば!というわけで、出たばかりのこちらを購入。新書にしてはボリュームありますが。ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書)作者: 橋爪大三郎,大澤真幸出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/05/18メディア: 新書購入: 9人 …

インド数学の発想

出たばかりのこちらを購入。世界のIT産業の中心となったインド。その背景には、3000年もの数理科学の伝統があり、その一端を紹介しようというのがこの本の狙い。インドの学問を担ってきたのはバラモン。8歳くらいで師匠に入門した子どもは、師が口で唱える…

新刊メモ

先日、村上専精の『仏教統一論』の新装・復刻版が出たようです。 まだ、amazonにも楽天にも情報があがってないので、詳細については出版社のこちらのページでご参照ください。村上専精については、『わが思索の道-近代日本の仏教者たち 上 (NHKシリーズ NHK…

本当は危ない『論語』

こちらを買って読みました。東アジア儒教圏ではバイブルですが、本家中国よりも、日本で先に“聖典”とされ、それにもかかわらず、本当の意味で『論語』を消化するのは江戸時代を待たねばならなかった、など、意外な面も分かって、面白く読ませていただきまし…

ユーラシアの東西

先日知ったのですが、杉山先生の新刊が出ました。ユーラシアの東西―中東・アフガニスタン・中国・ロシアそして日本作者: 杉山正明出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2010/12/17メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (6件)…

東西交渉とイラン文化

出たばかりのこちらを購入。東西交渉とイラン文化 (アジア遊学 137号)作者: 井本英一出版社/メーカー: 勉誠出版発売日: 2011/01/28メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 17回この商品を含むブログ (1件) を見る早速、「大乗仏教に入ったイラン文化的要素―阿…

買ってしまった…

先日、新刊書店に行って、普段あまり行かない哲学書のコーナーに立ち寄ると、こちらの本が平積みされてるのが眼に入りまして、思わず買ってしまいました。青色本 (ちくま学芸文庫)作者: ルートウィヒ・ウィトゲンシュタイン,野矢 茂樹,大森荘蔵出版社/メーカ…

復刊情報

先日、メールで法蔵館ニュースを見ましたが、創業400年ということで、いろいろと名著が復刊されるようです。以下、その復刊予定だそうです。 2010年12月現在復刊状況 書 名 著者名 予価(税込) 検討中 源空とその門下 菊地勇次郎 10,500 検討中 浄土…

三島由紀夫と唯識

今日は、いろいろとありまして、朝から一日外出。その間に、近くの書店に立ち寄り、こちらの本が平積みになっているのを発見し、思わず購入する。三島由紀夫 幻の遺作を読む もう一つの『豊饒の海』 (光文社新書)作者: 井上隆史出版社/メーカー: 光文社発売…

仏教とジャイナ教の間

こちらの本が出た模様。ネット上に情報はあがってますが、まだamazonにも楽天にも、そして新刊書店にも並んでおりませぬ。沙門ブッダの成立―原始仏教とジャイナ教の間作者: 山崎守一出版社/メーカー: 大蔵出版発売日: 2010/11メディア: 単行本 クリック: 7回…

『場所と産霊』読了

すでに何度か触れてますこちらの本を読了。とにかく、面白かった。安藤氏は、この本の中で、日本近代思想史を、スウェデンボルクからアメリカに展開したユニテリアニズム(神人合一という神秘主義的一元思想)という側面から読み返す試みをなさっているので…

場所と産霊

今日の朝日の書評欄(参照)で取り上げられてました下記の本。場所と産霊 近代日本思想史作者: 安藤礼二出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/07/29メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 27回この商品を含むブログ (16件) を見る近代日本の哲学のオリジナル…