古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

サンスクリット

暗記主義!?

サンスクリットの活用語尾は暗記すべきか否か!?私にとって、習いだした当初は暗記なんてとてもできない!という感じでした。文法書をそばに置いておけば、それで十分だ、と。しかし、最近になって、その考えを改めるようになってきました。限られた時間の中…

独習に最適!

先日ここでも書きましたが、最近、こちらの『サンスクリット講読〈インド思想篇〉』で基礎からやり直しておりました。この本のいいところは、帯文にもあります通り、サンスクリットを独習できる!というもの。サンスクリット読本としては、ランマン、辻直四…

49,736

その数字は、現在インドでサンスクリットを話す人の数のようです。こちらを参照しますと、そのように書いてあります。インドの古典語ということで、よく現在ではほとんど使われてないみたいにいわれますが、一応現在にも生きている言語のようです。11億を突…

50音図と法華経

前回の話のついでに。50音図はサンスクリットの音声の分析、つまり悉曇学にその起源があるそうです。そして、今日に伝わる50音図の基礎は11世紀天台宗の僧侶・明覚にまで遡ります。その時代も、仏教は梵語を学ばないと本当のところは分からない…というのがあ…

新しい入門書

出たばかりのこちらの『サンスクリット語・その形と心』を購入してしまいました。文法書はすでに辻文法と菅沼文法の3冊を持っていますので、とりわけ買う必要もないのですが、何となく買ってしまいました。それは、本を開いた第一印象が、その二著とは違っ…

バガヴァッド・ギーター

先日、書物誕生シリーズのこちらの本を読みました。ギーターの内容紹介というよりは、むしろシュレーゲルをはじめとする欧州言語への翻訳とそこに潜むサンスクリット言語・(口承)文学というものの特殊性について多くを割いているという印象です。中でもヨ…

上村先生の遺稿−サンスクリット語・その形と心

つい二、三日前ですが、上村先生の遺稿であるサンスクリットの入門書が、すでに『ラテン語・その形と心』を出版されている風間先生によって引き継がれ、本となって世に出たようです。サンスクリット語・その形と心作者: 上村勝彦,風間喜代三出版社/メーカー:…

仏典とインドの古典を読む会

そして、10月20日(月)、11月17日(月)、12月15日(月)の全3回(いずれも午後6時〜8時)に東大の仏教青年会で「仏典とインドの古典を読む会」が開催されるようです。今年は、東京外大の水野先生による『獅子座三十二話』。『獅子座三十二話』といえば…

ジプシー,ロマニ語

最近インド人ネタが多くなっておりますが(笑)、ほぼ毎日会ってるものでして…。彼の長女ももう4歳になり、日本語もヒンディー語も両方できるようになり、すごいなぁと関心しております。保育園では日本語、家庭ではヒンディー&日本語と器用に使い分けてる…

サンスクリットはやはり侮れない

ここのところ、チベット語の話題ばかりしておりましたが、最近の1カ月はサンスクリットの勉強をやってました。チベット語の勉強ばかりやっていたせいか、サンスクリットを少し忘れ気味で、結構時間を取られる。なんだかんだ言って、サンスクリットは侮れない…

「スパム・メール」をサンスクリットで言うと

先日、友人のインド人が、サンスクリットについての面白いラジオがあるから聞いてみて、とCDを貸してくれました。オーストラリアのABC Radio Nationalのある番組のようで、早速聞いてみましたが、私のヒアリング能力ではイマイチよくわからなかったので(笑…

印欧祖語

インド人と話す機会がよくあるんですが、話しているときにふと思ったことがありまして。ヒンディー語で時間を言うとき、○時●分という場合に、○時の「時」は「バジェ」といい、●分の「分」の方は「ミナット」といいます。例えば、11時15分だと、ギャーラ(11…

新入荷など

ひさしぶりにサンスクリットの話題。たまたまサンスクリット関係が入荷しましたので、そのあたりを…。まずは、サンスクリット唯一の語源辞典。 MAYRHOFER,Manfred:Kurzgefasstes etymologisches Woerterbuch des Altindischen,A Concise Etymological San…

書籍のご紹介

店の仏教書の棚が少々空きましたので、本日、倉庫より補充商品を持ってくる。前に、『梵語文典』を紹介させていただきましたが、今回は、ベートリンクのサンスクリット大辞典(名著普及会版)です。サンスクリットでは、一番の辞書らしいですね。本に印字さ…

サンスクリット復習月間

昨日、無事卒論を出し終えて、ほっと一息つけました。昨夜はNHKの「インドの衝撃」シリーズの第2回目を見たり。卒論を出した後は何をしようかと考えてたんですが、結局、2月と3月はサンスクリットの復習月間(笑)とすることに決めました。自分のダメダ…

 あぁ・・・

今日は火曜日ですので、神田の市場(洋書会)へ行って参りました。水曜日の市会への出品物の搬入も兼ねて、車で古書会館へ。荷捌き場にて、カーゴ丸々2台分の本を車から降ろして、エレベーターに乗って、控え室に預ける。その後に、洋書会に行きますと、今…

書籍の紹介

うちの書店にありますサンスクリットの文法書のご紹介です。 梵文典―表解詳説 (1958年)作者: 今沢慈海出版社/メーカー: 大本山成田山新勝寺発売日: 1958メディア: ? クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る店に置いてますと、皆さん、特大サイズ(…

インドの星占い

日付が変わってしまいましたが、新年最初の東方学院に行ってまいりました。実は、先週、先生から偶々うちの店に本のご注文をいただいたこともあってか、その辺のことも含めた、先生ご自身の研究のお話をしていただき、興味深く拝聴いたしました。さて、この…

東洋大学・科目履修生

今日は、東方学院の年内最後の日でした。シンハーサナも17話から参加して、25話まできました。サンスクリットを勉強しだして2年目、まだ初級レベルではありますが、そろそろ仏典とか読みたいなぁという考えであります。来年からは大学院ですし・・・。そん…

10月に入って

あっという間に10月に入り、年賀状の予約の案内とかも来て、今年も早いもので先が見えてきました。10月といえば、我々の業界ではいろいろとイベントもあって、忙しくなるようです。早稲田の方は、今青空古本祭を開催してるようですし、神田も地下室の古…

最近買った本など,ベートリンク

読める時間もないのに、とりとめもなく色々買ってしまいました。脳と仮想作者: 茂木健一郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/09/22メディア: 単行本 クリック: 17回この商品を含むブログ (117件) を見る仏教とヨーガ作者: 保坂俊司出版社/メーカー: 東京…

人為よりも天意

昨日のサンスクリット中級の中の話から。サンスクリットの特徴として、抽象概念がよく用いられるようです。また、人称名詞(行為主体)が主語として明示されない、というのもあります。これは、インド人が個物・特殊性よりも、普遍性の方を重んじることと関…

神保町・穂高書店

今日、古書会館へ行ったついでに、すずらん通りからちょっと入ったビルの4階にある穂高書店さんに行ってきました。インド以外にも世界各国の出版物を扱ってらっしゃる書店さんです。モニエルのサンスクリット辞典のインド本のコンパクト版があるかなと思い…

サンスクリット辞典

サンスクリット中級に進むにあたり、そろそろモニエルのサンスクリット辞典を購入しようかなと考えているのですが、インドのやつを買おうかどうかで、迷っております。値段的には、もちろんインド本でしょう(笑)。ただ、古本屋である私としては、やっぱり…

東方学院

今日は、サンスクリット語初級の第1回目。受講生は、7人ほどでした。まず初めに、講義内容とテキスト・参考書の説明。続いて、先生と各受講生の方の、サンスクリットに興味を持った経緯を含めての自己紹介。来週と再来週と、講義形式の説明が続いて、連休…

ガイダンス

今日は18:00より神田明神内の明神会館というところで、東方学院の入会者ガイダンスに参加。ガイダンスの最後には、各講師の方々と個別面談も用意されてまして、ご挨拶させていただく。来週から講義が始まります。はじめは予習はしなくてもいいというお…

受講料払い込み

東方学院で4月から受講する、サンスクリット語初級の授業料を郵便振替で払いました。火曜日の19:30からですので、火曜日は仕事が終わってから、バスで向かう予定です。仕事場からは、バスで多分10分もかからないところです。4月6日(水)18:00から…