古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

新入荷など

ひさしぶりにサンスクリットの話題。たまたまサンスクリット関係が入荷しましたので、そのあたりを…。

まずは、サンスクリット唯一の語源辞典。

MAYRHOFER,Manfred:Kurzgefasstes etymologisches Woerterbuch des Altindischen,A Concise Etymological Sankrit Dictionary Bd.1・2・3. Carl Winter (Heidelberg).1956 hardcover.

この三冊に索引巻がついて、完全に揃います。

つぎは、パーニニの八章文典(アシュターダヤーイー)・インド版です。

The Astadhyayi of Panini vol.1・2 Motilal Banarsidass (India) 2vols.set

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つぎは、こちらによれば、サンスクリットにおける最高水準の文法書とされるもの。

WACKERNAGEL,Jakob/DEBRUNNER,Albert:Altindische Grammatik Bd.1,2-2,3,Register

入荷したものは、2−1巻が欠けてます。何でも、本巻第1巻によれば、Bd.4として「Verbum und Adverbium」(動詞・副詞)となってますが、どうやらまだ刊行されてないようです。
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あとは、ヴェーダ関連で少しと、サンスクリットではないのですが、サンスクリットとは類似したアヴェスター語についても少々。

JACKSON,A.V.Williams: An Avesta Grammar in Comparison with Sanskrit and the Avestan Alphabet and its Transcription. Reprint of 2 Works From the ed.1892 and 1890,Stuttgart. AMS Press(New York).1975

または、古代イラン語辞典とか。

BARTHOLOMAE,Christian: Altiranisches Woerterbuch zusammen mit den Nacharbeiten und Vorarbeiten. Nachdruck der ersten Aufl.1904 Walter de Gruyter.1979

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そういえば、サンスクリットつながりで、大蔵出版より「ディヴィヤ・アヴァダーナ」の全訳がつい最近出版されましたね。

ブッダが謎解く三世の物語 上―「ディヴィヤ・アヴァダーナ」全訳

ブッダが謎解く三世の物語 上―「ディヴィヤ・アヴァダーナ」全訳