古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

春期スクーリング2

今回は、前日の夜中のサッカー日本vs.バーレーン戦を見て睡眠不足だったこともあり、夜行バスのなかでも睡眠が多少とれた気がします。目覚めはよかったです。

前回は冷房が入らずに暑かったんですが、今回は冷房が入って逆に寒いくらい。なかなか思うようにはいかず。。。浄土学概論と浄土教史概説の二つのレポートと夏期スクーリングの申込書を教務課の窓口で提出。
テキスト履修も残すところ、あと二つ。当初の思惑では、今年の7月にテキスト履修を終わらせるはずだったのですが、うーん。。。宗教学宗教史と仏教文化概論。二つともあまり気乗りせず、なんとなく、後回しにしてしまったもの。8月くらいまでに終わらせたい、とは思ってるんですが。。。

仏教学研究2の唯識の方は、いよいよ『唯識三十頌』にはいる。といっても、そんなにすすまなかった感じ。全部はもちろん終わらなそう。通信制のスクーリングということで、しようがないといえば、しようがないですねぇ。

外界に存在物を認めない唯識説によれば、たとえ目の前にペンがあって、それを見てペンがあると認識をするように思えても、本当は、その認識は外界のペンという実在物によって起こるのではなく、アーラヤ識という潜在意識の中にあるペンという(言語表現の)習気、あるいは種子によって起こっているのだという、唯識の考え方の説明。

講義のなかでは、「唯識三十頌」「倶舎論」等の原本の実物を持ってこられ、受講生に紹介。また、2001年12月にチベットポタラ宮で発見された「維摩経」の写本の複製もお持ちいただき、私たち受講生に見せていただく。複製のお値段は30万円だそうです。現物はヤシの葉だったようで、ヤシの葉自体は複製できないんですねぇ。。。どうせやるなら、ヤシの葉も複製して欲しかった、なんて。。。発見された時、新聞等には8世紀と発表されたようですが、先生の話では字体から12-13世紀らしいという話。講義のお話は面白く、拝聴いたしました。


今夜は明日のサンスクリットの予習をせねば。