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電子化の波

前回のエントリで書きました文献案内ですが、三蔵の次はサンスクリットに関して書いてみました。サンスクリット関係は、すでにいろいろと有益なサイトがあり、文献案内も詳しく書かれております。それらの情報にほとんど付け加えることもありませんが、古本屋的、ニッチな視点から!?付け加えるべきところとしては、以前拙ブログでも取り上げたことのある、ガタゲ・サンスクリット百科事典かと思います。過去に1,2回扱った覚えがあります。1-2,3巻くらいでしたが、割とすぐ売れてしまったような。上村先生の『サンスクリット語・その形と心』の巻末にも紹介されてますね。


この辞書、まだまだ未完成、刊行中でして、それもはたしていつ完成するか、その目途が立っていないという、シロモノ。思わず、阿僧祇劫という言葉も頭をよぎります(^^;;編集が始ってから半世紀で、一番初めの「a-」の半ばって、いくらなんでも遅すぎますよね。こちらを読むと、PCなど技術的な問題が改善され、今後はペースが上がってくような印象を持ちますが、そういう問題でもない気がする(^^;もともと、こういう辞書は完成まで時間がかかるもの。あのオックスフォード英語辞典(O.E.D.)は1857年に編纂が開始されて、完成版が出たのは1928年ですから、71年かかりましたし、グリムのドイツ語辞典なんて100年以上ですからねぇ。


ともかく、このままのペースでいくと、完成する頃にはもう初めから本としては出さず、ネット上だけでいいじゃないかってことにもなりかねいのでは。

そういうオンライン化、電子化の波を受けて、近頃では辞書の古書価の暴落が止まりません…。O.E.DもグリムもCD-ROM版が出てしまってから、暴落の一途…。まさに目を覆わんばかりの状況です。最近は、ディスプレイ本として、違う目的で利用されていたりしますが、それもどうかなぁと。

これも時代の流れ、と割り切るしかありませんが、なかなか割り切れない部分もありますよね。特に、実際に購入された方々にとっては…。古本屋としては、お客様から買い取らせていただく際、その辺の事情をご説明申し上げなければならないのが辛いところです。

そういえば、先日、Linguistic Survey of India (LSI)という全11巻19分冊が入荷いたしました。揃った状態ではなかなか見るものではありませんが、調べてみますと、やはりありました。オンライン版が…。嗚呼。
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