古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

中間発表会

今日は大学院の中間発表会の為に、5時半に起きて京都へ向かう。往復7時間もありますと、新書も1冊、おおよそは読めてしまう(笑)。

読み替えられた日本神話 (講談社現代新書)

読み替えられた日本神話 (講談社現代新書)


この本は、テキスト履修にあるものでして、7時間くらいで分量的にちょうどいいかなと思って持ち出して読んでおきました。テキスト履修はインド篇からやり始め、仏教文化や浄土学関係が残りつつありますので、早めに読んでおこうという次第です。

本書では、「日本紀」という名の下に、古代の神話が読み替えられ、メタモルフォーゼされていく過程が明らかにされています。原典とかオリジナルというのとは関係なく、「日本紀」というシンボルの下に次々と新しい神話が生み出されていく過程は、そのまま仏教の歴史とも重なってくると思いますね。とりわけ、中世日本において、僧侶が日本神話の注釈者であり、そこに新たな神話を創造していったというのも意味深な感じがいたします。

ま、そんなことはさておき、一応私の修士論文の計画もまとまり、これからは草稿にとりかかろうと思います。その前に、レポートをなんとかしなきゃいけませんが…。今秋になんとか真面目に取り組みたいと思います。そして来春の発表会では、何がしかの発表ができればと…考えてます。