古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

妄想

しばらく更新しない間にもうクリスマス。先週から今週にかけて、市場でいろいろ買ったりして、仏教書が少々入荷しております。今日は、それら新着品を登録しました。特に金曜日は仏教書がまとまって出て、かなり高くなってました…。平川彰著作集、決定版中村元選集、鈴木大拙全集(増補新版)、金子大榮著作集、河口慧海著作集…みんな私の入札額をはるかに超えておりました!もちろん、全集以外に単行本も多かったのですが、こういう場合、それら全部に入札してると、だんだん金銭感覚がマヒしてくるんですよね。あと、あり得ないことなんですが、全部うちに落ちたらどうしよう…!?などという妄想にとらわれたり…(笑)。小心者なんです…orz(笑)

そんな妄想は妄想であったことがすぐに分かりましたが、それにしても、もうちょっと落ちていてもいいんじゃない?という感じで残念でした。ま、仕方ないことです。来年は法蔵館の復刊シリーズとか控えてますから、これから古書市場に出てくる仏教書には要注意という感じですね。あるいは、相場が高いうちに市場で売ってしまおう…という業者の心理も見え隠れしていたり?

ともかく、今回は、このような商品を中心に仏教書は45点ほど。
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如来蔵思想・仏性論〈1〉 (高崎直道著作集)さて、勉強の方は修論提出まであとひと月になり、最後の追い込みという感じになってきまして、最近はこちらの本を読み返してました。『楞伽経』をとりあげる以上、こちらは参照しないといけないわけです。それにしても、『楞伽経』を、如来蔵と唯識説とを総合した、世親以後の発達した大乗経典だとする見方は再考されるべきだと思うんですよねぇ・・・。