写本を読む

今、写本を読んでます。

 

まず、その文字に面食らい、慣れるまで時間を要しましたが、その文字を解読して、複数の写本と比較して、さらにチベット訳、漢訳とも比較して校訂テキストを作らねばなりません。私が読んでいる経典は今からおよそ100年前に、当時入手し得る写本を用いて作られた唯一の校訂テキストがありますが、その後にいくつもの写本が発見され、それらを参照した上での校訂本が求められています。思想を研究するにも、まずは正しいテキストを選定する作業をしなければならないわけです。

 

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写本には単純な誤記はもちろん、文法的におかしなところ、文字の判別が難しい部分も多くみられます。それらを吟味するということは、自分の能力が問われているのに等しいので、何か妙なプレッシャーを感じてしまう(笑)。それに仏教梵語の問題、韻律など、考慮すべき点が多いのも厄介なところ。一人で読むには限界がありますので、先生の指導を受けるべく、今月の土曜日は連続して京都の本学まで行ってました。

 

 写本といえば、最近はチベットに注目が集まっています。まだ眠っている、公開されていない貴重なものが多くあるようですので、早く見られるようになるといいですね。

 

A Unique Collection of Twenty Sutras in a Sanskrit Manuscript from the Potala (Sanskrit Texts from the Tibetan Autonoumous Region)

A Unique Collection of Twenty Sutras in a Sanskrit Manuscript from the Potala (Sanskrit Texts from the Tibetan Autonoumous Region)

 

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