古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

いよいよ口頭試問

口頭試問が近づいてまいりました。

結局、対策っていうほど、対策は出来ませんでした…。

読み返しても、誤植の多さばかりが目立ってしまって。

あとは、読み返して、新たに論文を書けそうなネタを見つけて脱線してしまったり…。

 

そんな感じで終わってしまいました。

 

それはそうと、最近はある出版社さんに見積を依頼してました。

見積額は何となく予想していた通りでした。その予算もそうですが、本の内容も含めて果たして出版できるのか?これからしばらく考えてみたいと思います。

 

口頭試問での評価もその判断材料になるでしょうか。

 

さて、どうなることやら…。

 

そういえば、新刊情報で知ったのですが、気になる本が出ますね。

 

 

これは買わなくては!

あと3か月といいながら

年末年始の休みに、改めて自分の博論を読み返してみました。

 

訂正すべき誤植をいくつか発見する…😅

 

あと、博論の書籍化についても考えてみました。

 

書籍化するには、ちょっと分量が少ないので、もしそうするなら、増補改訂とこれまで写本で読んできた部分の校訂テキストを附録として付けるのがいいかも…。

 

もし本当にそうするなら、その校訂作業を完結させなければなりません…。880以上の詩節になりますので、どのくらい時間がかかるのか…。

 

博論は研究者としてのスタートだとよく言われますが、ここで終わりにするのは勿体ないのかもしれないと思うようになりました。

 

このブログもあと3か月で終わりといいながら、もうちょっと考えてみようと思います。

あと3か月!

博論を出したので、このブログは来年の3月で終わりにすることにしました。

 

思えば、私が佛大の通信教育課程3年に編入したのは、2003年。そこから修士に入ったのは2007年で、博士は2012年、再入学は2020年。総年数20年余!

 

一番熱心に勉強してたのは修士の頃だったと思います。仕事が終わってから東方学院行って、サンスクリットチベット語を初球から中級と熱心に勉強してたのが懐かしい!やっぱり、勉強とか研究にはやるべき時期というのがあって、その機を逃すと、あとでやろうとしても、仕事や家庭のこと等でできなくなってしまいますね。そういう意味では若いときに勉強に集中するのは大事なことだとは思いますね。

 

この先口頭試問を経て、無事に学位が取れるのか、ここで随時報告はさせていただきます。あと3か月ですが、お付き合いいただければ幸いです。

博論に書けなかったこと

構想としてはあったんですが、私の勉強不足のために博論では取り上げられなかった点があります。

 

まずはドラヴィダ語との比較考察。

furuhon-ya.hatenablog.jp

 

いくつか入門書を買うには買って、いろいろ考えているうちにそのままになってしまいました。これは立証できれば面白いんですけど…。

 

もうちょっと勉強してみたい気もします…。

博論をふりかえる

博論の内容については後々触れることにして、とりあえずは感想を少し書き留めておこうと思います。

 

まずは、形になってよかったというのが一番。ただ、書いてるときは、書き終えたと思っては書き直す…というのを延々繰り返し、最後の方は、精神的にも追い込まれ、切羽詰まった感じで落ち着かなかったです。その辺は大変でしたが、論文のことを常に頭の片隅に置きつつ、生活の中で緊張感をもって常に考え続けていたのは、今思うと濃密な時間の中を生きていた感じがして良い経験でした。

 

あとは、校正や統一感を持たせるというのに苦労しました。校正という点では、博論という特殊性から他人に頼めるわけでもないし、かといって、自分でチェックしきれる量でもないので、結構辛かったです。何度見返しても、誤植があって…。結局、提出したものにも残ってました😅

 

あとやはり、写本のことですね。『楞伽経』の写本について、その全体像がはっきりしたのが、過去のエントリを見ると去年の3月になります。

 

furuhon-ya.hatenablog.jp

furuhon-ya.hatenablog.jp

 

これをもっと早く用意しておけばよかったなというのがあります。そこが失敗でした。分量としては(全体からしたら)僅かしか読めてません。そこから分かった点があり、それをもとに学会発表して博論に取り入れられた部分はあったにせよ、もっと読む時間が欲しかったなというのが率直なところです。写本の数が予想以上だったといえばそれまでなんですが、その辺をもっときちんと調べて計画を立てておくべきでした。

 

あとは、使ってみてすごく便利だったのがこちら。

www.rkts.org

 

チベット大蔵経の各種版本の書誌情報を網羅されていて、検索もできますし、各版の異同も調べられます。中華大蔵経もこれがあれば、いらなかったですね。

 

年限を最大限に使って粘った形になり、最終年に何とかケリをつけた感じになりました。期限があることで何とか提出できましたが、時間はあるようで全然足りなかったです。私の場合、10年以上在籍してましたが、実質真面目に研究してたのは、半分以下だと思いますので、10年くらい費やせば、もっと良くなってたかなとは思います。

 

今後は研究を続けるのかどうするのかまだ考えてはないですが、ひとまずここで一区切りです。ま、膨大な写本データがあるんで、せっかく自腹を切って複写したわけですから、また気が向いたら、読んでみようかとは思ってます!

口頭試問の日程が決まる

博論の方は無事に受理されまして、事務から口頭試問の日程が決まったという連絡をもらいました。

 

1月29日(月)

 

口頭試問の対策って何をすればいいのか…

 

よく分からないので、とりあえずネットで検索してみましたが、あまり参考になるものはありませんでした。

 

とりあえず、自分の論文を読み返して、自分なりに問題点、突っ込まれそうなところを整理しておこうとは思ってます。

 

といっても、自分が想定してないところからの質問は絶対に来るんですが…😅

 

学会発表の時もそうでした。

 

ま、それについては焦らずに、その場で対処するしかありません。

 

個人的なイメージとしては、ダメ出しいっぱいされて、厳しい質問がバンバン来る感じですが…(笑)、無事に終わってくれることを祈るばかりです。

 

さて、製本ですが、提出したものとは別に、保存用に上製本として作ったものが出来上がりました。


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早速、中身を読んでいくと、誤植をいきなり見つけてしまった😅