古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

写本上の記号

間が空いてしまいました。相変わらず写本の方を読み進めています。

 

前にも書きましたが、気になる点を確かめるため、もう一度最初から全ての写本を読み返してました。結局ダンダは写本によって様々、ということを確認出来ましたが、ただ、それで済まされてしまうものでもないのかなというのが現在での所感です。ちょっと遠回しな言い方になってしまいますが😅

 

あと写本を見ていて気になる表記がいくつかあったのですが、その一つの意味が分かりました。以下のような文字の上に付された傍点。

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これって、今でいうニ重線、つまり削除の意味なんじゃないかと思います。これが付されてる語句が共通して、余分なもので、他の写本では見られないものだというのに気づいたからです。

 

初めは強調の意味なのか?と思ってたのですが、どうもそうではないらしい。強調の意味で傍点を付けるのは今の我々の論理で、時代も環境も違えば、記法も異なるわけですね。

 

今のところ、一日、ニ偈くらい進めばいいのかなと思ってます。終わるのか…😅