古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

2011-01-01から1年間の記事一覧

独習に最適!

先日ここでも書きましたが、最近、こちらの『サンスクリット講読〈インド思想篇〉』で基礎からやり直しておりました。この本のいいところは、帯文にもあります通り、サンスクリットを独習できる!というもの。サンスクリット読本としては、ランマン、辻直四…

金子みすゞ

震災後1週間程、ご来店のお客様、ネットのご注文も止まってしまいましたが、そろそろ通常に戻りつつある今日この頃です。といっても、古本屋の場合、いつもと大して変わらないかもしれませんが…(笑)。先日、仏教学関係のお客様方へDMを送らせていただきま…

ヒンドゥー教の世界

4月からNHK宗教の時間で、「ヒンドゥー教の世界―その歴史と教え」が始まります。NHK宗教の時間 ヒンドゥー教の世界(上)―その歴史と教え (NHKシリーズ)作者: 森本達雄出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2011/03/25メディア: ムック クリック: 11回この…

漢文入門!

大震災から1週間。まだその全容が見えず、余震も続き、原発の方は予断の許さない状況が続いてますが、そろそろ普通の生活に戻そうとは思ってます。とりあえず、前々から思っていたことではあるんですが、自分に一番不足してると思われる漢文について勉強しよ…

混乱

計画停電が始まり、昨日は私が利用しているJR線は運休で、仕事は休ませていただく。にもかかわらず結局停電は行われず…。東電の説明も二転三転あって、混乱していたようですね。駅まで行って、引き返す途中、スーパーには開店前から長蛇の列。そして、コンビ…

地震

古書会館から戻ってきて、たまたま店でお客様とお話している、まさにその時でした。お客様と一緒に外に避難したのですが、ネットを見てびっくり。3軒となりの高層ビルはかなり揺れていた。家族とも当初はなかなか連絡がつかなかったのですが、しばらくして…

浪人

花粉が辛い季節となりましたが、修士課程は今月で修了し、4月から継続して博士課程へは進学せず、7年半!!在籍した佛大からは一度籍を離れることになります。というわけで、博士課程に入るまで浪人となるわけですね…(笑)。修論では、その内容を一応評価して…

三国志の中の仏教

前に諸星大二郎とか言い出したのがきっかけで、一瞬こちらを大人買いするか!?と思ってしまいましたが、とりあえず今はやめておくことに…(笑)。前に一度読んだのは、多分中学生〜高校の頃だったかと覚えてます。その頃は、ゲームも流行り、夢中になって読ん…

すべて修了!

昨日は冷たい雨の中、京都の本学へ修論の口頭試問に行ってきました。自分で突っ込まれるだろうと思って、調べておいたところは突っ込まれず、もっぱらサンスクリットの和訳(のおかしいところ)に質問が集中。松田先生、森山先生、小野田先生から、逆にこう…

本当は危ない『論語』

こちらを買って読みました。東アジア儒教圏ではバイブルですが、本家中国よりも、日本で先に“聖典”とされ、それにもかかわらず、本当の意味で『論語』を消化するのは江戸時代を待たねばならなかった、など、意外な面も分かって、面白く読ませていただきまし…

近況

今週の古書市場にこちらが出ておりました。手に取ってみるのは初めて。リンク先のページにもあります通り、ベゼクリク千仏洞将来の誓願図は本書が唯一の資料となるせいか、古書価は非常に高いものだそうです。今はデジタル・アーカイヴとしてネット上で見れ…

ユーラシアの東西

先日知ったのですが、杉山先生の新刊が出ました。ユーラシアの東西―中東・アフガニスタン・中国・ロシアそして日本作者: 杉山正明出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2010/12/17メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (6件)…

唯識入門書各種

こちらの本がたまたま店に入荷。そういえば、某所で某先生が入門書としてかなりお薦めしてたなぁと思い、なかをパラパラと…。この本は、法相宗大本山・興福寺のご住職であられる多川氏によるもの故に、伝統的な法相教学の用語が出てくるのが特色ですね。『成…

東西交渉とイラン文化

出たばかりのこちらを購入。東西交渉とイラン文化 (アジア遊学 137号)作者: 井本英一出版社/メーカー: 勉誠出版発売日: 2011/01/28メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 17回この商品を含むブログ (1件) を見る早速、「大乗仏教に入ったイラン文化的要素―阿…

維摩経、各種

ブログをやってる場合でもないんですが(笑)、ま、一応。先日出たこちら、とりあえず買っておきました。 梵文和訳 維摩経作者: 高橋尚夫,西野翠出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2011/01メディア: 単行本 クリック: 32回この商品を含むブログ (2件) を見る蔵…

刹那滅!

先日、たまたま店に入荷したこちらの本の中に、谷貞志先生による「刹那滅の哲学−瞬間的存在と連続−」というのを見つけました。たまたま開いて読んでみたのですが、ついつい引き込まれて店番しながら読んでしまう…。刹那滅とは、文字通り、瞬間的に存在がなく…

聖徳太子

像 (角川文庫ソフィア)" title="聖徳太子と日本人 ―天皇制とともに生まれた像 (角川文庫ソフィア)" class="asin hatena-image-right">正月休みからこちらを少しずつ読んでました。きっかけは、以前、こちらを見て興味を持ったからなんです。聖徳太子をめぐっ…

正月休みもあっという間に

早くも正月三が日が終ってしまいましたが、今年も、例年の如くダラダラと過ごしていました。新年の抱負でも書こうかと思っていたら、そんなに大したこともないんで(笑)、ボチボチいきます。さて、今回の休み中に読もうと思っていた本はこちら。白村江―古代…